裏・がんばるんだクラブ

「がんばる」とは、頑なに我を張ると理解されています。そうやって緊張した状態でいるから、いつの間にか禁句になってしまうのです。がんばるは、「顔晴る」と書きます。顔が晴々する事に何の苦労もないでしょう?

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破産の予納金

アメリカ金融が大変なことになっているらしい・・・。リーマン・ブラザーズが破綻しようとAIGグループにFRBの支援がはいろうと、庶民には関係ないようにも思っていたら、FPの友人から冷たい目で見られた。中小企業が大変なことになるらしい・・・。

といっても、中小企業が未曾有の危機的状況に陥っていることは今に始まったことではなく、我々のような弱小司法書士事務所へも中小企業経営者からの債務整理の相談が舞い込んで来る。長らく自転車操業をしている個人さんならば、過払い金を回収してからじっくりと履行可能性や返済方法といったものを見極めるといった段取りを踏めるのだが、事業主の場合は利害関係人が多すぎる。一刻も早い手続きが必要だろう。

で、少しきにあった相談について大阪地方裁判所へ自己破産の予納金について問い合わせをしてみて驚いた。司法書士申立ての管財事件の場合、予納金の最低基準が個人で50万円、法人で100万円とのことだ!!!大阪地裁の場合、法人破産は必ず管財事件となる。司法書士が同様の事件を扱う場合、債務者は上記金額を改めて工面する必要がある・・・。支払不能で自己破産を選択しようとしているのに・・・。

これが弁護士が代理人として申請する場合、事案によて異なるのだが、予納金は随分廉価に設定されており、20万円からの取扱となっている。極論、法人成りしている個人事業者の自己破産の場合は弁護士へ委任している方が安価に処理ができるということとなる。

書記官曰く、債権調査や財産管理など申請までに必要な処理の確実性との事であるが、こういった理由で司法書士と弁護士を区別する事には疑問を感じる。弁護士にも破産手続きに不慣れな者もいるだろうし、司法書士にも破産手続きに手馴れた者もいるだろう。司法書士申請を純然たる個人申請と一律に扱うことには無理があるような・・・。

「アメリカがせきをすれば日本が風邪を引く」とは、昔に授業で聞いたフレーズだが、彼の国の経済不安を挙げるまでもなく、先行き不透明な経済状況にあって、自営業者や法人成りしている個人事業者の相談は益々増加するだろう。そういった方々に、「司法書士では費用が高額になるので、弁護士事務所へどうぞ」との説明をするのも心苦しい。清水の舞台から飛び降りるほどの勇気を振り絞って来所してくれた方々の力になるのに、司法書士や弁護士の区別って必要なんだろうか?

大阪淀川区西中島4−5−1新栄ビル9F
中谷司法書士事務所内 がんばるんだクラブ
TEL06−6309−5515
http://www.ganbarunda.com/




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  1. 2008/09/18(木) 18:06:46|
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分割返還

今日から9月。長い夏休みも終わり、通勤電車も日常の混雑を取り戻した様子。一年の3分の2が終了したという事になるが、ホント、時間の流れの速いこと・・・。

近頃は、消費者金融も資金繰りに窮しているようで、特に中小消費者金融会社との過払い金返還請求においては、分割での返還を懇願される。基本的に業者からの分割返還は丁寧にお断りしている。実際数百件の交渉歴のなかでも、分割での返還を承諾したのは2件だけ。そして、幸いなことに、回収不能に陥った案件は、今のところはない。

分割返還を承諾するか否かのポイントなどいうものは曖昧なもんだと思う。情報は操作しようと思えばいくらでも操作可能だし、担当者の弁なんてのはまるっきり信用に値するもんじゃない。同業者から聞こえてくる噂もあくまで噂だし・・・。強いて言えば、私の運と依頼者様の運なんだと思う。運などという不安定な要素しかないもんだから、やっぱり即時回収が鉄則となるんだろうなぁ。

三和ファイナンスやネットカードの様に、請求額の10%や20%返還を頑なに繰り返し担当者レベルで開き直られるよりは、例え分割でも請求額が回収できるならば・・・とも考えがちだが、こういった誘惑にも惑わされちゃだめだと思う。10%や20%の割合を少しでも多くする方向に全神経を集中すべきだろう。

様々な場面で回収不能という状態を見聞きしてきたが、如何に信用のおける担当者であろうとどれ程有利な情報を掴もうと、そして債務名義の有無に拘わらず、即時回収ってのが鉄則だろうし、肝に銘じる必要ありだと思う。

過払い金返還請求だけの場合はまだしも、その後に自己破産や小規模個人再生任意整理が必要な場合は、どうしても回収した過払い金をあてにしてしまう傾向が強い。だから難しいんだが、こういった類のお金をあてにする危険ってのも認識する必要があるんだろうなぁ。

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  1. 2008/09/01(月) 16:46:29|
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カードの呪縛

母子家庭のYさんの債務整理が無事終了。本日精算となった。相談に見えられた当初は、返済に対する強迫観念から、任意整理や小規模個人再生での解決を強く希望されていた・・・。自身の収支とこれからの資金計画、特に娘さんの進学などに要する費用に対する積立、などを考慮すると、自己破産を申請して免責の許可を頂いた上での経済的再建が妥当だろうとの判断に達した。返済に対する強い認識や責任感を持っておられる方にとって、自己破産を申請するということ、断腸の思いを禁じえないんだろう。

Yさんにとっては、アルバイトを掛持ちするという不安定な状況に置かれているYさんにとっては、この先ズット家計収支の見直しが必要であり、実際少しでも家賃負担の少ない公営住宅への転居を目指しているとの事・・・。残念ながら公営住宅への直近数回の抽選には漏れ、引越しには至っていない。今までにも多くの母子家庭の家計収支に接してきたが、不安定な収入の上に成り立っている家計は驚くほど多い・・・。強きを挫く、特にそれが違法な場合は断固として挫くことが必要なんだろう。だた、同じレベルで弱気を助けることも必要なんじゃないだろうか?幸い大阪府には元気な府長さんがおられるので、先陣を切って弱気を助けるような行政を目指して欲しいものだ。

そんなYさんの最後のコメントが非常に印象に残った。「今まで数ヶ月、家計の収支管理をしてきたが。やっとカードに頼らずに生活できる目処がたちました」

この発言は非常に嬉しい。と同時にカードの呪縛から解放されるのに、これほどまでに長期の時間を要するものなのか・・・との感慨もある。なにもYさんだけが特別ではないと思う。Yさんもとっくにカードに頼らない生活は確立している。ただ、「カードが使えない状況になって、今までどれだけ借金に頼った生活を送ってきたのかと実感できた」

といった感想を持つに至れるまで、これほど長期の時間を要するってことなんだと思う。債務整理の場合、早ければ3ヶ月程で解決するケースもある。がんばるんだクラブでは、その間家計収支の確認を強くお願いしているが・・・。Yさんの感想を受けると3ヶ月ってあまりにも短いんじゃないだろうか?と疑問にも思う。

と同時に、債務整理にとって本当に大切なことって、事務完了後にもアドバイスをおくり、そして気軽に相談できる環境なんだろうと思ったりする。なかなかに実現は難しいだろうが、本当に必要なことならば、少しずつ環境を整えていく必要があると思う。

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  1. 2008/08/11(月) 16:54:20|
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思慮

本日、大阪地裁堺支部より免責決定の通知が到着。これでようやくYさんの自己破産申請も一件落着となった。自己破産申請については、破産手続き開始決定後、大阪の場合だとおよそ2ヶ月間は、待期となる。債権者からの異議がでない事を期待しつつ、粛々と時の経過を待つこととなる。

Yさんの場合、多重債務に陥った経緯に少々問題があり、裁判所からは追完書類のオンパレードとなった。結果、3月の申請に対して破産手続き開始決定が5月となり、通常よりも時間がかかった印象がある。以前ならば、早期に債務者審尋を設定し、破産手続き開始決定までの期間を短縮していたとの記憶があるが・・・。

とにかくYさんにとっては、3月の申請以来、当初の2ヶ月は司法書士からの連絡が頻繁にあり、以後の2ヶ月は全くの音沙汰なしという状況となってしまった訳だ。自らの立場に不安を感じる気持ちも理解できる。そして裁判所からの通知を(電話で)Yさんに知らせた時の安堵した声に、ホント「思慮が足りなかったなぁ」と反省させられる。

ホント、日々反省です。

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  1. 2008/08/04(月) 17:01:37|
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「倒産・廃業続々と・・・」

過払い金返還請求を受任中のSさんの案件。

平成13年頃に自宅を売却して多重債務問題とは決別したが、娘さんが過払い金の存在を知り、今回受任していた。サラ金とのお付き合いは、それなりに古いようで、ましてや完済案件なので、焦点は「いくらの過払い金が発生しているか!}となっている。

しかし、債権調査を進めていく中で問題が発生!多重債務による自転車操業生活を長年続けていたということは、大手ばかりか中小の消費者金融会社との付き合いも、それなりの期間発生していたということ。

そして今、それらの会社の状況を調査すると・・・。なんと「倒産・廃業」をしている会社の多いことか!!クレディアやアエルといった大きな会社の事例ならば、新聞紙上やネット検索で容易に事情を把握する事ができる。営業譲渡や事業譲渡に関しても、依頼者との面談でヒントを得ることができる。これが街金レベルの中小企業の事例となれば、調査の切欠が非常に実に少ない!!何時の間にやら世間から姿をくらませているといった印象だ。

後処理として営業譲渡などがなされているのであれば、それなりに追求も可能なのだが・・・。倒産・廃業となると、今のところお手上げ!というのが実状だ。

ここ数週間だけでも、コーエイ、ベストライフ、パルレディース、アスカファイナンスと続いた。過払い金返還請求に関しては、たとえ債務名義を取得しても、任意に支払いをしない街金が数多有るという。過払い金回収実務は、益々困難な時代に突入するのだろうなぁ。そして専門家にとっては、通常の債権回収と同様、回収ノウハウの蓄積が今後問われるのだろう。

それにしても、Sさんは数年前に自宅を売却して負債を清算したとのこと。タラレバ話もなんですが、もし当時に過払い金返還請求に関する判例が確立していたならば、もう少し違った結果になっていたんだろうか?そしてすでに倒産・廃業・営業譲渡をした消費者金融会社の経営者(概ね街金規模の会社)は、不法に取得した不当利得をどこかに隠して、富だけはしっかりと蓄えていることを思うと・・・、法人格否認を強く主張したい気分だ。

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  1. 2008/07/24(木) 15:52:35|
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正確な知識の伝え方

債務整理の依頼者から、次の依頼者を紹介してもらう事はよくある。ナマの体験談ほど信憑性のある媒体はないとはいうが・・・。

今回も数年前に自己破産申請をしたMさんからの紹介事案だ。ただ一つ違うのは、今回は債務整理の紹介ではなく、相続登記の相談だった。不動産の権利登記って、案外「放置」されていることが多いと聞く。実際に相続事案を手がける段になると、随分昔の戸籍までを調査する必要があったりして、けっこう難儀する。思いもしない、見ず知らずの人が相続人となっていたりする。調査のための費用も余計に発生する。

「相続税が払えない」、「登記費用が捻出できない」、「適当な相談先がわからない」・・・。原因は様々だとうが、翻って相続登記を放置した結果、自分の子や孫に膨大な手間や費用を押し付ける結果となる。誰もが人に負担を強いる事は望まず、正確な知識がないばかりに、結果的に放置しているのだとしたら、原因の一端は専門家の方にもあるのだろうか?

相続登記の相談をする際には、司法書士にとって専門外である税金の知識が必要な場面もある。「モチは餅屋」というとおり、正確な知識を要する場面では、税理士などの専門家を紹介するが、サービスの一環として基礎的な知識が必要な場面もある。そういった場合、我々も様々な専門書や専門サイトを頼りにするのだが・・・。

「正確な知識を伝える」とこの難しさを痛感する。googleやyahooに上位掲載される情報程、商業的要素が強く、当てにならないような気もするが・・・。

過払い金、業者の対応、自己破産、小規模個人再生・・・。自転車操業にあえぎながら、多重債務に苦しむ人達にとって債務整理に関する知識も似たような印象を与えているんだろうなぁ。

「正確な知識を伝える」。ただそれだけの難しさを痛感する。

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  1. 2008/07/22(火) 17:01:53|
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難攻不落のサラ金会社

Tさんから依頼を受けていたRカードへの過払い金返還請求。昨日第一回目の入金があった。過払い金の返還に関して、基本的に今までは分割返還を受け付けてこなかった。今回のRカードとの交渉について、6月初旬の合意であったにもかかわらず入金予定が10月末との信じられない期日の提示があった。

しばし熟慮・・・。

和解額は、利息を控除した過払い金額満額。訴訟提起前の和解額とすれば合格点だろう。課題は入金日の短縮だった。昨今の消費者金融業界不況の現状を鑑みれば、いかなる会社といえども、突然の倒産はありうる。倒産まではいかなくても、民事再生手続きを申し立てる可能性は、クレディアやアエルの事例をみるまでもなく、充分警戒する必要がある。早期の回収を目指すに越したことはない。訴訟を申し立てたとしても、Rカードに意図があれば、数回の口頭弁論を経た上での結審となり、10月末入金よりも始末が悪い結果となるおそれがあった。

リスクを覚悟で債務名義を執りにいくべきか否か?Tさんは、私共の判断に委ねるとの事だった・・・。

結果、Rカードとは交渉に交渉を重ね、7月以降、4分割の入金で合意する事となった。資金繰りの関係での10月入金との事だったが、予算外の出費を強いたこととなる。本日、Tさんに第一回目の入金報告をする。Rカードが倒産や民事再生をする可能性は未だ捨てきれない。Tさんには憂鬱な夏となるかも知れないが、サイは投げられた。信じるしかないだろう。

他、難攻不落のサラ金会社が数社存在する。ネットカードや三和ファイナンス、街金からの回収は益々困難を極める。業界全体でなんらかの対策を練る必要があるのでは?

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  1. 2008/07/11(金) 18:09:38|
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事業の見極め


Mさんの債務整理方針は小規模個人再生を利用する事となったが、自己破産を免れたからといって問題が解決したわけではない。

小規模個人再生で経済的再建を目指す場合、債務額が劇的に圧縮される事もあり、自己破産申請に抵抗を感じる人には非常に有効な債務整理方法だが、仮に再生計画案が可決された際に、以後の返済が可能か否かの見極めに苦慮する。手続き上の履行可能性よりもシビアな目で判断する必要がある。サラリーマンのように定期収入を見込める場合、履行可能性もある程度の確実性で見込む事ができるが、自営業者の場合は判断に苦慮する。

そもそも業績悪化に伴い負債が増加するパターンが多い事を考えると当然だろう。かといって廃業するとどのような手続きを執ろうにも経済的再建が困難な場合は、事業継続の見極めに苦慮する。

自営業者にとって、事業はわが子のように愛しいという事を聞く。しかし、マイナスを出し続ける事業を継続する訳にはいかない。かといって廃業すれば生活の途すら絶たれてしまう。こういった堂々巡りの中、今なお返済に苦しんでいる多重債務者が多数いること推察する。客観的な数字だけで判断するのなら簡単なんだが・・・。

幸いMさんは、再生計画が認可されればなんとか履行する事ができそうだ。かといって事業が安泰という訳ではない。業績アップの為の愚案であっても何らかの形で貢献できればよいのだが・・・・。

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  1. 2008/07/07(月) 18:04:56|
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業務停滞

過払い金返還請求が盛んな昨今、サラ金業者の事務処理も繁忙を極めている様子。

サラ金業者へ取引履歴の開示請求をするとき、一応の回答期限を設ける。プロミスやアイフル、アコムといった大手業者はさすがに対応が早い。一方同じく大手といわれるサラ金業者でも、武富士の対応は極めて遅い。以前から遅かったのだが、最近は輪をかけて遅い。区切った期限をすぎてから、電話で開示期限延長のお願いが入る。仮に武富士に毎日数百件の開示請求が成されていると想定すると、電話をする手間だけでも大変なことになっているに違いない。否、電話をする手間の方が担当者にストレスもかかり、時間的にも大変なんではないかと、いらぬ心配までしてしまう。最近ではこれが債務整理業務が停滞する最大の原因となっている。結果的に過払い金を回収するまでに、必要以上の期間を要する原因ともなっている。

業務の停滞といえば、三和ファイナンスの開示作業が遅いことや法務部への電話が絶対に繋がらない事は有名である。担当部署である法務部の電話番号で繋がる事は奇跡に近い。この為三和ファイナンス関係の業務も常に停滞する。三和ファイナンスは、過払い金が発生しているとき、例え判決を貰っても全額回収が難しいサラ金だ。強制執行に関しても芳しい噂は聞かれない。ネットカードと並び回収困難なサラ金の双璧をなす。最近は受任する際にこの点を十分説明するようにしている。法律家は魔法使いではない。お金のないところからは決して回収できない。

過払い金の回収といえば、昨今のサラ金は完全に開き直っている。先の二大巨頭はいうに及ばず、街金レベルの企業に関しては、判決を得ようが強制執行をしようが、「お金がないので払えません!」の一点張り!粘り強く交渉を続けると、少しでも・・・否、大幅な減額請求を平気でしてくる。若しくは長期の分割払いを要求してくる。過払い金返還系のサイトでは気前の良い話題が乱舞しているようだが、こと回収に関しては、お金のないところからは回収できない。債務者という括りでいえば、売掛金の回収であれ貸し金であれ、過払い金であれ同じだろう。弱音を繰り返す事となるが、法律家は魔法使いではない。開き直った債務者から回収する事は非常に難しい。そして財産の隠匿に関していえば、残念ながら彼等には非常に長けている。その結果、業務が停滞する。

街金といえば、先日、街金から信じられない言い訳を聞いた。大阪ローカルな企業だが、Y株式会社という街金がある。ご多分にもれず、取引履歴の開示がなされない。交渉の際に出てくる言い訳は「業務多忙」「昔の取引履歴の調査」といった典型的なものだった。彼等の言い訳にも一理ある。確かに「業務多忙」だろう。ところがどっこい、こちらも依頼者の明日を背負っている。過払い金の回収如何によっては、支払い不能となる虞もある。当然早期に債務整理方針の見込みをつけたい。交渉の定礎として、一応先方の言い分を容認した上で期限を切る。しかしY株式会社は期限を切ることも許さない!?理由を聞けば、「債務者からの回収で過払い金の返済原資が貯まるのを待っている状況」とのこと!!!!さすがにこの言い訳には怒りがおさまらなかった。でも結局業務は停滞する結果となる。

純粋な依頼者の中には「借金がなくなるだけで御の字」と考える方もおり、回収困難なサラ金からの回収を諦める方もいる。こんな状態が許されて良い訳がないと憤ったところで弱小事務所の小さな力では、如何ともし難い。違法な金利で多重債務に苦しんだ時期を思うと、なんとかして正当な権利行使を実現したい。ジレンマだ・・・。もう少しまてば、時流も変わるのかなぁ。

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  1. 2008/07/04(金) 17:59:24|
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保証債務は忘れた頃にやって来た!

数年前に離婚したRさんから、保証債務に関しての相談があった。彼女は、婚姻中に自宅購入や家業の運転資金の借入に際して各金融会社と保証契約を締結していた。さて、紆余曲折を経て離婚するに至ったが、プラス財産は云うに及ばずマイナス財産に関しても、何らの対策を講じずに離婚していた。Rさんの紆余曲折は主に経済的なものだった様子。子供達も夫に任せ、飛び出すように離婚をしたとのこと。

離婚に際して、プラス財産がある場合は財産分与などの手続きがとられるのが一般的だし、子供を扶養する場合は養育費を請求する。一方マイナス財産がある場合には、これらの対策が講じられることは少ないだろう。別れた理由が経済的なものに起因する場合には、あえて放置されることもある。マイナス財産の対策は、ホンネの部分で対策の立てようがない。

さてさて本件では、Rさんの元夫は、自己破産申請をする事となり、Rさんにはまず、国民生活金融公庫からの保証債務の履行を請求された。住宅ローンに関しては、現在競売手続き中との事だが、手続きが終了し請求額が確定すれば、保証債務の履行が請求されるだろう。Rさんとすれば、離婚して数年絶ち、現在住んでもいない住宅の不始末を付ける必要があるのか?との事だが・・・。

残念ながら、支払い義務は「残る」。そもそも主債務者に不測の事態が生じた場合に備えて締結されるのが保証契約である。今回の場合、金融会社とすれば「意を得たり!」的な局面だ。連帯保証人が主債務者と離婚していようが本契約には一切影響を及ぼさない。

Rさんには、本件保証債務の他には際立って高額な債務はない。かといって全ての保証債務を履行するだけの経済的余裕もない。状況を鑑みるに、主債務者は経済的に破綻しており、求償権も破産債務に含まれるだろう。物件も競売される予定であり、仮に保証債務を履行したとしても、Rさんの求償権を満足させることは困難だ。となると、残念ながらRさん自身の債務整理を考える必要が出てきた。

そもそも離婚に際してのマイナス財産の処理は、非常に難しい問題だと思う。元来が保証人を付すことを条件に融資が実行された案件なんだから、単に保証契約したいとの申し出を金融会社が承諾するとも思えない。かといって別途保証人を付すことも困難な状況がほとんどではないだろうか?代換措置がないとすれば、例えれば「離婚後も小船にのった状況で荒波に身を任せ続ける」しかないのだろうか?今回のようにRさんが経済的に再建していたとしても、時限爆弾のように、忘れた頃にやって来た保証債務に悩まされる結果となる。

離婚率の上昇に鑑み、同様の問題はなからず起こりえる。「安易に保証人の判をつかない」といった次元の問題ではないように思う。

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  1. 2008/06/30(月) 16:44:44|
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所有権留保物件の処理

債務整理をする上で、欠かすことのできない大前提に「債権者平等の原則」というものがある。特定の債権者に便宜を図ってはならないという取扱いだが、任意整理の場合はこの原則も緩やかに解することも可能だ。債務整理の対象から特定の債権者を、例えば低金利のクレジットカードや自動車ローン等、除外して任意整理を行うことがある。最もこの場合、一旦債務整理をしても、再び支払いに窮する事が多いので、かなり綿密に返済計画を話し合うこととなる。「希望を叶えるためには、やらなきゃならない事がある」と考えればわかり易い。

一方でこの大原則は、裁判所を介して行う債務整理、例えば自己破産や小規模個人再生、の場合は厳密に介する必要がある。当然、低金利のクレジットカードを除外した形での申立はできないし、所有権留保付きの自家用車を保有したいがために、自動車ローン債権だけを弁済する事はできない。このような場合、自己破産の場合は免責不許可事由に該当し、小規模個人再生の場合は不正な目的のための申立となり再生計画不認可の事由に該当するおそれがある。

さてさて、では所有権留保付きの自動車を保有したまま自己破産や小規模個人再生の手続きはできないのだろうか?

この場合、保証人が付されているなら保証人に継続して支払いを続けてもらえばよい。債権者と話し合い、保証人に債務を引き継いで貰うことになる。そうすると、今度は保証人が債権者となるが、目的を所有権留保付き自家用車の保有に絞るとすれば、これで目的は達成できる。財産目録上の評価額や精算価値に注意を要することは勿論、保証人との間柄も良好に保つための工夫を忘れてはならない。保証人が付されていないなら、第三者に弁済をしてもらうという方法もある。弁済した第三者が債権者の立場となることは変わりなく、その他の注意点も同様。

小規模個人再生の申立を検討中のNさん。自家用車の保有に拘っている。1年半前に新車の軽自動車をフルローンで購入。残債は80万円程残る。看護士をしており、勤務時間が不規則なため通勤の途に自家用車が必要との事であるが・・・。80万円の資金が用意できるのであれば、例えば3年落ち若しくは5年落ちの中古車ならばより廉価で購入できる。現車を債権者に返還し、たとえ残債務が残ったとしても、小規模個人再生を利用する限り、毎月の返済額に変更はない。金銭の損得だけを考えれば、より有利な方法を選択すると思うのだが・・・。どうも人とのシガラミがある様子。さてさて、どういったアドバイスが最適なんだろうか?

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  1. 2008/06/25(水) 17:49:19|
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書証イロイロ

最近では、取引履歴を改ざんするような悪徳業者を見ることは少なくなった・・・と思う。少なくとも大手と言われる消費者金融会社や信販会社に関しては、業者から開示された取引履歴を、一応は、信頼しても良いのではないかと思う。

業者側の思惑としては、どの時点の返済若しくは融資の計算書が保管されているのか想像もつかない状況を鑑みると、冒険的な取引履歴改ざんを行って損害賠償や行政指導がなされる事態は避けたい筈だ。ならば開き直って、取引履歴不存在を理由に開示拒否している方がまだましとの判断が働く。最も過払いとなる金額にもよると思うが・・・。

という憶測をよそに、個人レベルでの取引履歴開示請求に関しては、未だに取引履歴の改ざんが行われている事例をみることがある。最近目にしたものは、悪名高き三和ファイナンス、関西ローカルながらレタスカードの取引履歴に疑わしき事例を発見した。

「取引履歴の改ざんを見破るコツは?」と問われても、経験としか説明の仕様がない。やはり多くの会社の取引履歴を数多く見ているため、その記載方法の特徴を掴んでいる。初回契約当時の他社契約件数や既存借入金額との対比から疑念を抱く事もある。最もそれらはあくまで切欠であって、琴線に触れた取引履歴をつぶさに検証していくと、疑念が深まるといったレベルが多い。

最後の決め手はやはり、取引当事者であるご本人の記憶と記録でしかない。記憶は曖昧なものであるが、全ての契約先を一覧表にし、年表を作成するなどして整理をすると、意外なほど正確に記憶を再現できる。加えて記録があればチェック機能が働き、一応、信頼のおける取引履歴を再現できる。

これから債務整理を依頼しようかどうかを迷っているあなた様に是非お願いしたい事は、可能な限りの記録を収集していただきたいという事だ。初回契約時の契約書があればいうことはないが、書換時の契約書でも構わない。数度の書換が行われている場合はできるだけ多くの契約書(及び類似書類)を収集しておいて欲しい。ATMの取引明細も重要な書証となる。ATMの取引明細からは当時の融資残高が伺えたり包括契約の初回契約年月日が伺えることもある。ATMカードからは電話番号や金融機関名により、何時頃発行されたカードであるかの推測がたつ。銀行の預金通帳にも消費者金融会社との取引が伺える記載がなされている場合がある。昔の手帳に記載されているメモであっても立派な書証となる時がある。

一度、昔のカバンや財布をひっくり返してみてください。机の引き出しや書類をしまっているところを大掃除してみてください。そこでも付けた、古ぼけた紙片が、埋蔵金への手がかりになる可能性もあります。たとえ埋蔵金への手がかりにならなくっても、幾分気分が晴れるとおもいますよ。身の回りを整理する事で過去のあなた様と別れを告げることができるでしょう。

あっ、最後にもう一つ!最近は不当利得返還請求と併せて予備的請求にて不法行為による損害賠償請求をするケースが多くなりました。過払い金が発生している状況で過酷な督促を受けた書証として、業者からの督促状なんてのも有効な書証となるんじゃないでしょうか?特に延滞日数が相当たってからなされる業者からの督促は、筆文字もしくは太字マジックでの乱筆乱文と一種独特のものがありますよね。

時期に拘らず、過去に取引のあった金融会社とやりとりした書類は、全てが書証となる可能性を秘めているということをご理解いただき、ご自身で判断するのではなく、様々な意見を取り入れてみてください。

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  1. 2008/06/13(金) 17:41:57|
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督促を受ける子供の気持ち

事務連絡のために依頼者宅へ架電する。本人は留守。娘さんらしき女性がでる。非常に無愛想。無愛想という表現は誤解を招くが、おそらく10台であろうその女性からは、年相応の雰囲気が伝わってこない。。非常な警戒心が受話器をとおして伝わってくる。当方の対応に、過去に幾度となく繰り返された「督促電話」と同種のものを感じたのであろうか?

イヤイヤ、私はあなたのお父さんを苦しめる悪の一員ではありませんよ・・・!といいたいところだ。長らく続いた多重債務の悪影響だろう。

多重債務に苦しんでいる親御さんは、一度じっくりと考えて欲しい。今でこそ携帯電話は当たり前だが、金融会社からの督促は何も携帯電話にだけなされるものではない。自宅の電話にも、当然、架かってくる。毎月の返済に四苦八苦しているご家庭では、共働き家庭も多いと思う。両親が留守の間に、子供達が消費者金融からの督促電話に接しているということをじっくりと考えて欲しい。居留守をつかうのも結構だが、その役目を子供に押し付けているという罪についてじっくりと考えて欲しい。

子供達は全部知っています。家にお金がないことも。親に督促電話が架かってくることも。そんな子供達も、親の背中をみて育ちます。あなたは子供達に何を伝えますか?

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  1. 2008/06/06(金) 17:21:09|
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余裕

債務整理の方針決定は、基本的に依頼者の意思を尊重している。当然、無理なことは無理だとお断りをする。

例えば・・・
・数ヶ月間の収支状況を確認しても返済原資の確保が困難だと判断した場合の任意整理
・収入がない人(どうやって生活しているのかも疑問だが)の個人再生
・収入が潤沢にある人の少額破産や財産を保持したままでの自己破産

これらは、決して不可能ではない。が、一定の条件をクリアーして頂く必要がある。依頼者には、希望を叶えるための「もうひとふん張り」を強いる事となる。もっとも債務整理の最終目的は経済的再建な訳だから、各手続きのメリット・デメリットを丁寧に説明した上で最終意思決定をして頂く。経済的再建のために必要な努力だと考えて頂きたい。汗を流すことなく、希望を叶えることはない。

とは言っても、あくまで方針決定の基準は収支のバランスであることに変りはない。収入から安定した生活を営むための生活費を控除し(当然その中には不測の事態に対応するための貯金も考えて頂きたい)、余剰での返済が可能か否かが判断基準だ。生活費の考え方も依頼者により異なる。この点をじっくりと考えた上で最終意思決定を下して頂きたい。

そう考えると、債権調査をすることなく債務整理方針を決定する事はできない。収支をじっくりと見直すことなく債務整理方針を決定する事はできない。

債務整理に専門家が介在する理由をこのあたりに見出したいと思っている。先ずは過去を振り返り、将来に備える余裕(時間的余裕や精神的余裕)をもって頂く事が優先事項だと思っている。今後の収支についてゆっくりと考える時間を持つことを優先して欲しい。自転車操業の最中に余裕を見出す事は無理だろう。明日の返済原資を確保する毎日で余裕を見出す事は無理だろう。

将来のことを考え、ブラックリストに怯え、小さな一歩を踏め出せないとの声を耳にする。が、躊躇している間にも状況が悪化していくことを忘れないで欲しい。

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  1. 2008/06/05(木) 16:49:36|
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過払い金の使い道

任意整理のTさん、長引いていた最後の一社との間で分割返済の合意が整い、無事に任務完了!このことをTさんに報告すると、なんとも云えない安堵の声をもらされた。

Tさんが相談に見えられた時の負債は信販会社や消費者金融会社12社から総額285万円の負債があった。負債額に対して債権者数が多いが、Tさんは過去に親族代払いにより債務を清算した経歴があるからだ。

子供を持つ身になって実感する事だが、もし自分の息子がTさんと同じ境遇に陥ったとしたら、自分が他から借金をしてでも立て替えてしまうと思う。二度三度というのなら話は別だが、一度目は立て替えてしまうと思う。

親族代払いの良否を云々するつもりはない。それぞれの考え方、それぞれの形で愛情を表現していただければ結構だと思う。でももし、子供達の借金を清算するにしろ両親の借金を清算するにせよ、代払いをする場合には、信用情報センターへの「貸禁依頼」を忘れないで欲しい。そして未使用のクレジットカードは必ず解約して欲しい。

人の心ってのは、意外な程弱いものだと思う。ブラックリストに載らない形での精算の場合、完済した会社からは「優良完済者」扱いを受ける。完済後、営業電話は頻繁になされる。喉もと過ぎれば・・・。同じ過ちを繰り返さないとも限らない。綿密に収支管理をしているつもりでも、不可避な出費というのは必ずある。不可避な出費に対応する為、その当時未使用であったクレジットカードを利用して再び借入が増加するケースは非常に多い。

Tさんの場合、今回の債務整理によって多額の過払い金を回収し、負債の大部分を一括返済することができた。利息制限法所定の上限利率による引き直しの効果もむなしく一括返済できなかった3社に関しても、決して無理のない返済計画になったと思う。

ヤミ金にまで手を染め、自転車操業で四苦八苦していた半年前から比べると、心に余裕を持つことができているようだ。自己破産を覚悟していた当初から考えると雲泥の差だ。報酬等を控除したあとの余剰金も発生している。

今回の債務整理が無事に完了したのは、数年前にお父さんが債務を精算してくれた影響が大きい。そこでTさんには、この余剰金の使い道をよ〜く考えて欲しい。もうすぐ父の日がやってきます。Tさんにも色々とご事情はあるでしょうが、心ばかりの感謝の気持ちを贈っていただけたらなぁ〜と思います。

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  1. 2008/05/30(金) 17:41:00|
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